「お城の研究情報」について
お城は、江戸時代の軍学以降、現在に至るまで、様々な方法で調査・研究されています。その成果は膨大なものであり、とてもここで掲載しきれるものではありません。
このページでは、歴史学の一分野としてお城の研究を確立させた、村田修三氏の論文「城跡調査と戦国史研究」が雑誌『日本史研究』に掲載された1980年以降について、戦国時代を含む中世のお城の研究を整理しています。
しかしその前に、「中世のお城の研究とは何か?」という点について、概念を定義しておく必要があります。
このホームページにおける中世のお城の研究(いわゆる中世城郭研究。私は、「城郭」を歴史用語と認識していますので、ここに限らず、当HPにおいて「城郭」という語を使用しないことにしております)は、「中世に存在した城またはその関連遺跡(城下町など)を軸として、その構造や歴史、機能を考察することで、中世社会(地域史など)を明らかにする研究」と定義します。
なお、城下町の研究については、これだけで膨大な紙数になるので、今回は省略します。別途機会を設けて取り組もうかな、と思ってます。
目次
項目 | 内容 |
中世のお城の研究史 (1980年から2011年まで) | 1980年、村田修三氏の提言によりお城の研究が歴史学の一分野として認められ、2000年代にかけて、縄張り研究、考古学、文献史学の各分野で研究が個別に進展していきました。 各分野が連携し、総合的な研究を模索する中で起こったのが「杉山城問題」でした。この問題により、各分野の課題が明らかとなっていきます。 ここでは、1980年の村田修三氏の提言から、2011年に「杉山城問題」の論点が整理されるまでの研究史を追っていきます。 |
「杉山城問題」の解決へ (2012年から現在まで) | 「杉山城問題」により、縄張り研究、考古学、文献史学の各分野で課題が明らかとなりました。この課題を克服して、もう一度総合的な研究を模索したいところでしたが、その道のりは険しく難航します。 ここでは、2012年から現在までの研究史を追っていきます。 |
最新の研究動向紹介 | お城の研究で注目すべき成果があれば、ここで紹介します |