日本のお城

はじめに

このサイトは、「日本のお城の魅力にどっぷり触れてみよう!!」をテーマに、日本のお城について、各地にある城の紹介だけでなく、その時代背景にまで深く切り込んでいます。
また、最新のお城の研究動向や、戦国時代の研究動向、お城の発掘調査情報まで、幅広く取り扱う予定です。
まだサイトの内容は乏しいですが、これから内容を充実させていくつもりです!ぜひ、ご愛顧のほど、よろしくお願いします!!

【目次】

  1. 「お城」ってなんだ?
  2. 「お城」のつくり
  3. 「お城」の解説について
  4. メニューの解説

「お城」ってなんだ?

皆さま、「お城」と呼ばれれば、どのようなものを想像しますか? 姫路城や松本城のような大きな天守閣があり、高い石垣があり、白く塗られた壁に瓦葺きの屋根……。例えばこんな感じでしょうか?

多くの人は、「お城」といえばこのようなイメージを持っているようです。これは仕方ないと思います。観光地になっていますし、「信長の野望」などの戦国時代を扱ったゲームでも、天守閣が描かれていたいましたから。
しかし、このような壮麗な「お城」が現れたのは、1570年以降なのです。東日本においては、1590年以降にようやく現れることになります。このような「お城」は、それ以前に全くなかったのです。
では、天守閣が現れる前の「お城」はどんなのだったのか??といいますと……こんな感じです。


広島城天守閣

右の写真を見ても分かるように、天守閣が現れる前の「お城」は、基本的に「土の城」です。天守閣も、高い石垣も、満々と水を湛えた堀も、戦国時代の「お城」にはなかったのです。
その代わり、石垣の代わりには高く土を盛った土塁が、堀は水を湛えない空堀が、それぞれ設けられていました。
「お城」が造られた場所も、基本的には、山でした。


諏訪原城丸馬出(16世紀後半 ※島田市博物館ホームページより)

そう!!「お城」は、地味で、何もなくて、山にあるから登るのが大変で、草はボーボーだし、虫はいるし……とあって、まず一般の人は近寄らないのです。でも、これらは立派な「お城」なんです。残すべき財産なんです。日本という国が、現在に至る経過を示す歴史として。「お城」のイメージを伝えるものとして。

このサイトは、本来、地味で、興味の湧かない「お城」に焦点を当てています。「お城」を実際に訪れ、保存状況を観察し、その「お城」の歴史とともに公表することで、記録保存と、認知度を上げることを目的としています。
その中で、日本の「お城」とは一体何なのか、考えてみたいと思っております。

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「お城」のつくり

では、天守閣が現れる前の「お城」は、どのようなつくりをしていたのでしょうか?

天守閣が現れる前の「お城」には、様々な施設がありました。研究者によってそれぞれ名前が付けられています。これを専門用語といいます。専門用語が何を指すか、どういう意味かが分からないと、深く理解することができなくなってしまっています。警察用語でいうシャブ(覚せい剤)とか、ゲンタイ(現行犯逮捕)みたいなものです。

詳しい専門用語の解説は、お城の専門用語辞典で取り上げていますので、ここでは簡単な解説にとどめたいと思います。

では、下の図をご覧ください。


静岡県埋蔵文化財研究所「発掘物語しずおか」127、2009年の図に加筆・修正

基本的に、平坦地(曲輪:くるわ)・土塁(どるい)・堀・切岸(きりぎし)・虎口(こぐち)から構成されています。それぞれの用語の意味は以下の通りです。

●平坦地(曲輪)

将兵が寝泊まりしたり、建物を建てるために、尾根や斜面を削って 整地した土地のこと。
●土塁

平坦地の端の一部もしくは周囲に積み上げた土盛り。敵の侵入の防止や、味方の兵の移動を敵から見えなくする役割などがあった。
●堀

敵の侵入を阻止したり、敵の進入路を限定させるために掘られた大きな溝。尾根を分断した堀切(ほりきり)が有名。
●切岸

山の斜面を削って造られた、人工的な急角度の斜面。敵が登ってこれないようにする意図があった。
●虎口


平坦地に入る入口のこと。守備側にとって、最も効率的に敵と戦える場所である。そのため、門を設けたり、敵をまっすぐ進ませず、S字に進ませる(喰い違い)など、工夫をこらした。

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「お城」の解説について

当サイトのメイン、「お城」の解説は、以下のような順序で説明しています。

●お城の歴史


戦国大名が送った書状など、信頼度の高い文字史料(一次史料)を中心に使用して、お城がいつ造られたか、誰がお城にいたか、どんな攻防があったかをひも解いていきます。
●お城のつくり

そのお城がいったいどんな構造をしているのか。現在残っている状態(現況遺構)をもとに考えていきます。
●発掘調査成果


発掘調査が行われているお城の場合、発掘調査の成果をなるべく分かりやすく述べていきます。考古学の研究方法ですが、私はほぼ素人なので、詳しく述べることができません……悪しからず(>_<)
●まとめ

文字史料による成果、現況遺構による成果、考古学による成果を比較検討し、結論を述べています。

お城によっては、発掘調査が行われていないもの、また、文字史料もなく、現況遺構による成果しか取り上げられないものもあります。その場合は、記述も少なく、結論も推測に頼らざるを得なくなります。あらかじめご容赦ください。

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メニューの解説

当サイトのメニュー及び内容は下記の通りです。

お城一覧

天守閣が現れる前の「お城」を中心に取り上げています。詳しい解説つき。
静岡の戦国時代


お城を理解する上で必要となる時代背景について説明しています。かなり詳しい(つまり長い…)です。現在静岡の戦国時代を中心に記述しています。
お城の研究情報 研究史と、最新の研究動向をお伝えするコーナーです。
お城の専門用語辞典

サイト内には色々な専門用語が出てきます。「この言葉なに??」と思ったらこちらへ。

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